大使挨拶

令和6年1月17日
 コートジボワール駐在の日本大使の一方井克哉(いっかたい かつや)です。2022年1月にアビジャンに着任して以来約2年が経過しました。大使を兼務しているトーゴにはこれまで7回、ニジェールには4回、それぞれ出張し、それぞれの国との関係を深める取組みを進めてまいりました。
私が常駐するコートジボワールにおいては、過去半年の間、両国の交流を象徴するような行事を日本大使館として開催してまいりました。スポーツの分野においては、2023年11月に柔道日本大使杯及び空手日本大使杯をそれぞれ開催しましたが、いずれにおいても日本武道の精神を体現しつつ日頃の成果を発揮すべく取組む少年・少女、青年たちの熱心な姿が印象的でした。
 また、コートジボワール最大の国立大学であるアビジャンのフェリックス・ウフエ=ボワニ大学においては、日本政府の草の根文化無償資金協力により実現した「日本語教育・日本研究振興センター」が昨年開所しましたが、その通称「ジャパン・コーナー」において、昨年9月から12月にかけて日本語講座が初めて行われ10人の生徒が修了書を手にしたほか、昨年12月には第2回日本語弁論大会を実施いたしました。このジャパン・コーナーは西アフリカの仏語圏地域における日本語教育・日本研究振興の拠点となることが期待されており、ここを舞台として日本と広く西アフリカの国民同士の交流、相互理解を深めていく事業を展開してまいりたいと考えております。
 ここで過去半年の間に私の特に印象に残った点を2つ紹介したいと思います。
 まずは、昨年11月に新任のマンベ首相にご挨拶する機会がございました。同首相は就任前にはアビジャン自治区知事を務めていらっしゃった方ですが、アビジャンと日本の横浜市が友好協力都市の関係を結んでいたご縁で過去二度訪日の機会があったそうです。会談の中で同首相からは、日本との模範的な協力関係、特に人材育成を中心とした日本の貢献を賞賛いただくとともに、日本の高度な経済社会システム及びその背後にある日本文化の精神・美学への敬意を語っていただきました。このような日本という国及び日本人への評価・思いは、日本を知る要人・市民の方々の語り口から私自身が強く感じるところです。
 二点目として、昨年8月には、日本への一時帰国の機会にコートジボワールとの交流の深い岐阜県を訪問いたしましたが、2021年の東京オリンピック・パラリンピックを契機としてコートジボワールのホストタウンに登録した同県の岐阜市と関市との交流が市民レベルで更に裾野を広げている様子を目の当たりにいたしました。
(外務省HP記事御参照:https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/local/page24_002400.html
私自身、こうしたいろいろな日本の自治体レベルの国際交流のお力になれればと思っております。
今後ともアフリカ各国と日本との間の国民レベルでの絆を深めていくため、政治分野、経済交流・経済協力、文化・学術・スポーツ分野での交流を一層進めつつ、日本大使として私に課せられた使命を果たしてまいりたいと思います。その過程で、皆様のご意見、ご助言をいただきながらオールジャパンとして取り組んでまいる考えです。どうぞ引き続きよろしくお願い申し上げます。